イラク戦争と野球 2007 9 8

 アメリカ人は、「バントでコツコツと点を取るなんて、
野球じゃない」と思うでしょう。
「野球とは、ホームランや長打で勝つもの」と思うでしょう。
 しかしながら、野球は、アメリカだけのものではありません。
アメリカは、野球の発祥の地でしょうが、
今では、世界各地に伝わり、
その国によって、野球の戦い方が違うと思います。
 以下の「野球 2003 12 22」という文章は、
野球のことが書きたくて書いたわけではありません。
アメリカのイラク戦争の行く末を案じて書いたものです。
 2003年当時、アメリカは、戦勝気分に浮かれていましたが、
今は、どうなのか?

野球 baseball 2003 12 22
 昔、高校野球の監督に、こんな話を聞いたことがあります。
その監督のチームは、若いチームで、
特にピッチャーが、まだ2年生で伸び盛りでした。
 ある時、古いチームと試合をしたそうです。
試合は楽勝でした。
2年生で、伸び盛りのエースピッチャーが、
どんどん、快調に相手チームのバッターを押さえ込みました。
そして、6回が終わったところで、
監督は、「もう、この試合は終わった」と思いました。
 相手チームは、ぜんぜん打てないので、
バントヒットを狙って、バントするシーンが目立ちました。
 「しかし、それにしても、バントが多いな」と、監督は思いました。
気になって、スコアブックを見てみました。
ファールを含めて、少しずつ、バントの数が増えていることに気づきました。
 さらに、よく調べてみると、
バントは、1塁側と3塁側へ向けたバントが多いのですが、
ほとんどを、ピッチャーが拾っていました。
監督は、「まずいな」と思いながら、不安を感じて、若いピッチャーを見ました。
 若くて伸び盛りのエースピッチャーに異変が起きたのは、8回でした。
膝が疲れたのでしょうか。
投球フォームに若干の狂いが生じて、コースが甘くなりました。
 こうなると、先ほどまで、
バントばかりしていた相手チームの打者が、急に強打になりました。
 試合は、前半に得点を稼いでいましたので、
なんとか、逃げ切りましたが、後味の悪い試合となりました。
とても勝ったと言えない試合となりました。
 アメリカは、野球の発祥の地でしょうが、
今では、世界各地に伝わり、
その国によって、野球の戦い方が違うと思います。
 これが野球ならいいでしょうが、
世界は広いですから、これを、政治やビジネスに応用する人もいるでしょう。













































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